1.感染による結膜炎
(1)細菌性結膜炎
細菌性結膜炎の原因は、黄色ぶどう球菌や表皮ぶどう球菌など、身の回りのよくいる細菌の感染によることが大半です。片目または両目にはじまり、結膜の充血と、黄色い大量の眼脂(メヤニ)を特徴とします。
黄色いメヤニのため、朝、目が開かないことがあります。また、眼がころころしたり(異物感)、痛みを感じたりします。抗生物質の点眼薬の投与により治療します。点眼ですぐによくなりますが、眼科受診が必要です。他人にうつることは、まれです。
(2)ウイルス性結膜炎
流行性の結膜炎はほとんどがウイルス性です。特にアデノウイルスとエンテロウイルス70、単純ヘルペスウイルスによるものがあります。
●アデノウイルス結膜炎
眼の症状が強いが、発熱などはしない流行性角結膜炎と、咽頭炎を併発し、発熱を伴う咽頭結膜熱にわかれます。咽頭結膜熱はプール熱とも呼ばれて、夏に大流行することがあります。
アデノウイルスによる結膜炎は、感染力が非常に強いのが特徴で、5〜7日間の潜伏期間の後、結膜が充血して真っ赤になり、眼脂(めやに)がたくさん出ます。また耳の前や顎のリンパ腺が腫れるのも、特徴です。
充血している約1週間は他人にうつり易いので、学校や仕事を休む必要があります。
アデノウイルスに効果のある抗ウイルス薬はありません。抗炎症薬の点眼と抗菌薬の点眼による対症療法が主体です。通常は1週間ぐらいで後遺障害なく治ります。
●ヘルペス性結膜炎
急に起こる充血とめやにで、アデノウイルスによる結膜炎と、なかなか見分けがつきません。
特徴としては、眼の周りの皮膚に赤い発疹ができることが多いことと、片目だけに(いつも同じ眼に)おこるのが特徴です。大人は60%以上の人がすでに感染していて、抵抗力を持っているので他人にうつりませんが、子供には感染する可能性があります。
ヘルペスウイルスに対してアシクロビルという抗ウイルス薬が非常に効果的で、通常は1から2週間で治癒します。
●エンテロウイルスによる結膜炎(急性出血性結膜炎)
沖縄での流行が多いですが、本州でも各地で散発的に流行しています。
結膜に点状の出血があるのが特徴で、非常に伝染力が強く、潜伏期間は24時間です。強い充血と眼脂(めやに)が特徴です。両眼同時におこることが多く、すぐ他人に感染します。
効果的な薬剤はなく、炎症を鎮める抗炎症薬点眼と抗菌薬を点眼します。後遺症はなく1から2週間で治りますが、非常に感染力が強いので、涙やめやにはテッィシュペーパーで拭き取り、他人に触れないように処理する必要があります。









