先進のレーザー白内障手術。フェムトセカンドレーザー白内障手術装置 LenSx®(Alcon社)で、四国で初めて導入
当院では最新の白内障手術 フェムトレーザー白内障手術(FLACS:femtosecond Laser assisted cataract surgery)を開始しました。 使用機械は世界シェアトップの米国アルコン社 LenSx(レンゼックス)で、四国で初めて導入しました。すでに当院では700件以上の手術を行いました。(2017~2020.3)
フェムトセカンドレーザー
1000兆分の1秒(フェムト秒)という超短時間のレーザー照射によりプラズマ爆発を起こし、熱を発生させず切断するレーザー装置です。眼科領域ではこれまでにレーシックなどの屈折矯正手術や角膜移植に用いられており、当院でもすでにレーシックと角膜移植に使用し、安全で正確な手術を行っています。このフェムトレーザーを白内障手術に応用することで、より安全で正確な手術を行うのがフェムトレーザー白内障手術です。
フェムトレーザー白内障手術とは
2008年に世界で初めて行われ、近未来の白内障手術のスタンダートになるとされています。
フェムトレーザー手術では、これまで術者がメスやフックで行っていた角膜切開、水晶体前面の切開(前嚢切開)水晶体核の分割をレーザーで行います。
まず、内蔵されたOCTで手術を受ける眼の断面を三次元計測します。その計測値に従って、コンピュータで制御されたフェムトレーザーを照射して角膜切開、前嚢切開、水晶体核の分割を行います。
その後は顕微鏡下で水晶体を吸引除去した後に眼内レンズを挿入して手術を終了します。レーザーで切開するので、メスは通常、使用しません。
メリットは
従来の超音波白内障手術に比べて、より正確で安全な手術が行えます。特に多焦点眼内レンズを使用する場合は、レンズの眼内への正確な固定が術後の視力の質を左右するので、レーザー白内障手術が特に有効です。
デメリットとしては、瞼裂の狭い人、水晶体の混濁が強すぎる人や瞳孔が十分に開かない人はレーザー照射が十分に行えず、適応にならないことがあります。
フェムトセカンドレーザーを用いた水晶体再建術に関連する医療費は自己負担です。また当院では多焦点眼内レンズを使用した白内障手術にフェムトセカンドレーザーを用いた白内障手術を選択いただくことができます。
- 選定療養について
- 多焦点眼内レンズを用いた手術は、2020年4月より、「選定療養」となります。
術前検査、手術費用、術後の経過観察が保険適用となり、多焦点眼内レンズ費用部分のみ自己負担となります。手術は、レンズの種類により超音波手術またはフェムトセカンドレーザーによる白内障手術を行います。
(入院手術の場合、入院費には健康保険が適用されます。個室代は別途です。)
Alcon LenSx®️
< 手術費用 >
フェムトセカンドレーザー白内障手術(自費診療)
単焦点レンズ、乱視用トーリックレンズ
片眼 440,000円(税込)
多焦点眼内レンズを使用した白内障手術(選定療養)
レンズの種類により費用は異なります(詳しくはこちら)
※術前・術後検査費用、手術費用、入院費用などは、健康保険適用です
トリフォーカル多焦点眼内レンズを使用した白内障手術(自費診療)
片眼660,000円(税込)
手術費用、レンズ費用。
術前検査、術後検査を含みます(術後3ヶ月まで)。
※入院費用は含みません。