角膜移植の手術実績は360件以上
難治な角膜疾患治療に豊富な実績
角膜移植とは
「角膜」は、黒目の部分のドーム型をした透明の膜のことで、
1. 光を屈折して網膜に焦点を合わせ、画像を鮮明に映すレンズの働き
2. 眼球の壁の一部として目の形を保つ働き
など、眼になくてはならない重要な働きをしています。
角膜が混濁してレンズの役割が果たせなくなった時、穴が開いて眼球の壁としての働きができなくなった時などに行うのが角膜移植です。

手術の方法
角膜移植は移植手術の中で最も歴史が長く、生着率80%を超える安定した手術です。以前は角膜全体を移植する「全層角膜移植」が主流でしたが、移植技術の進歩により角膜の混濁した部分のみを移植する「角膜部分移植(角膜パーツ移植)」が主流となっています。
当院では全層角膜移植はもちろん、表層移植から内皮移植(DSAEK)まで対応しています。
また、切開にレーザーを使用した、より精密な手術も行っています。当院ではさまざまなテクニックと最新の機器を駆使して、難治な角膜疾患にも挑んでいます。
- iFSによる角膜移植(FLAK: Femto second Laser Assisted Keratoptasty、フェムトセカンドレーザー角膜移植)
- 当院では、2011年に厚生労働省の認可を受けたフェムトセカンドレーザー装置iFSの導入により、角膜移植のための切開をレーザーで行う、FLAKが可能となりました。
FLAKとはレーザーによって行われる正確で安全な角膜移植の新しい方法です。フェムトセカンドレーザー装置iFSを用いることで、これまで以上に角膜を正確に切開することが可能となり、より安全で精度の高い角膜移植手術を実現しています。
- iFSフェムトセカンドレーザーによる角膜移植の特徴
- 提供角膜、移植をうける角膜をレーザーで正確に同じ形で切り出すため、角膜は、パズルのピースをはめ込むようにピタリと移植されます。
これにより、最小限の縫合でより安定した移植を可能にし、治癒も早くなります。また、移植片は創口閉鎖性が優れており、従来の角膜移植と比較して創口部からの漏れに対する抵抗力が数倍になるといわれています。
レーザーによる角膜切開の例

フェムトレーザー角膜移植術後写真

Q&A
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- Q.角膜の提供はどのように行われますか?
- A.角膜は、アイバンクと呼ばれる組織を通じて提供されます。当院では愛媛アイバンクあるいはアメリカ シアトルのアイバンク(SightLife(Northwest Lions Foundation,(http://www.sightlife.org/sightlife.cfm))から角膜提供を受け、角膜移植を行っています。アメリカから提供される角膜を使用する場合には、角膜移植手術日をあらかじめ予約しておくことができます。
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- Q.角膜移植後の視力はどうなりますか?
- A.角膜移植を受ける患者様の原因となる病気は様々ですので、角膜移植後の視力の回復程度も、病気の程度によって大きく変わります。詳しくは診察の上で病状と視力回復見込みについて説明させていただきます。
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- Q.角膜移植件数はどのくらいですか?
- A.当院の各年度の角膜移植症例数はこちらをご覧ください。
角膜移植をご希望の方は院長が診察の上、ご相談をお受けしています。お気軽に受診ください。