あなたの症状や生活習慣に合わせた
最適の治療法を提案いたします
老眼は、加齢に伴う眼の調節力が衰えのために、近くが見えにくくなる病気です。
本などの細かい文字が見えにくくなり、頭痛や眼精疲労の原因にもなります。
一般に、老眼は45歳前後から始まるといわれています。
老眼の対処法で最も一般的なのは老眼鏡の使用ですが、
当院ではメガネをかけないで生活できる様々な治療法を提案しています。
1.メガネ
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だれにでもできて簡単、安全な治療法で、すぐに始められるのが利点です。
まず眼科で検査を受け、他の目の病気がないことを確かめてから老眼鏡の処方を受けます。遠くは見えるけれど近くが見えにくい場合は通常の老眼鏡、近くも遠くも見えにくい人の遠近両用メガネがあり、症状や目の状態に合わせて選びます。
当院では視能力訓練士(ORT)が検査を行った上で、眼科医がメガネ度数決定(処方)をします。ライフスタイルや使い方、見たいものを細かくお聞きし、使用用途に合わせて一人ひとりに最適なメガネを処方しています。
2.二重焦点コンタクトレンズ
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仕事やスポーツクルマの運転とアクティブな中高年齢層におすすめなのが、多焦点(遠近両用)のコンタクトレンズ。
メガネに抵抗がある方、若い頃からコンタクトレンズを装用していて扱いに慣れている方に最適です。
二重焦点コンタクトレンズには、遠くを見るときも近くを見るときも視線の移動がなく、慣れやすい「同時視型」と、遠近両用メガネと同様に下を見たら近く、まっすぐ見たら遠くに焦点が合い、はっきり見える「交代視型」の2種類があります。つけ比べて自分に合ったレンズを手軽に選ぶことができます。
当院では視能力訓練士(ORT)が検査を行った上で、眼科医がレンズフィッティングをチェックし、処方します。
3.多焦点眼内レンズ
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白内障手術後も、裸眼で読書もスポーツも楽しみたい方におすすめです。白内障の手術の際に、多焦点眼内レンズを移植。このレンズの表面には円形の溝のような構造があって、回折現象を利用してレンズを通る光が遠くと近くの二つの焦点を結びます。このためメガネなしで遠近ともにピントが合います。
平成21年に先進医療実施施設の認可を受けた当院では、多くの手術実績と経験を誇っており、安心してお任せいただくことができます。⇒詳しくはこちら
4.モノビジョン
- 利き目を遠く、もう片方の補助眼を近くに合わせて、遠近を見るようにします。慣れると脳が自動的に判断して遠近を使い分けるようになります。保険適用のコンタレクトレンズによるモノビジョン、白内障手術と同時に行わる眼内レンズによるモノビジョン、保険適用外のレーシックによるモノビジョンがあります。レーシックによるモノビジョンは、近視でなおかつ45歳を過ぎて老眼が気になる方、白内障手術済みで眼内レンズを両眼に入れている方にご提案します。

Q&A
- Q.眼の調節力が衰えるとは、どういうことですか?
- A.若い時は、近いところから遠いところまで、ぴったりとピントを合わせることができます。また、近視の人が、遠くがよく見えるようにあわせたコンタクトレンズやメガネをかけていても、近くの本もよく見えます。これは目の中にある水晶体というレンズの厚みを、毛様体筋という筋肉の力で変えて、ピントを合わせることができるためです。この力を調節力といいます。
調節力はジオプター(D)という単位で表されますが、10歳では12Dの調節力があります。しかし、年齢とともに調節力は減少して、45歳で2.5D、50歳では1.5D程度に減少してしまいます。このため45歳頃から、本などの細かい字が見えにくくなり、無理に見ようとすると頭痛や眼精疲労がおこるのです。このように、加齢に伴って目の調節力が衰えることが老眼です。
- 年齢による近見視力の変化
- 近見視力低下は40才から始まる
60才代まで低下し続ける