近視や乱視など屈折異常も
治療するワンランク上の白内障手術
屈折矯正リフラクティブ白内障手術」とは

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白内障手術で屈折異常も治療するワンランク上の手術「屈折矯正白内障手術」とは

vol.1 理想との大きなギャップで手術後の見え方に満足できない白内障患者たち

リフラクティブ白内障手術とは | 愛媛県松山市の眼科「岡本眼科クリニック」

術後視力は1.5がいいのか?

 

「白内障ですね。手術をすれば視力は回復します」

「それだけでなく、近視も治って視力1.5になれますよ」

眼科で医師にそう言われたら、あなたならどう思いますか。

「白内障が治せるうえに近視まで? 視力1.5なんて、人生で初めてだ」

長年、近視で苦労してきた人ほど、そう思ってうれしくなるのではないでしょうか。

ところがここに、思わぬ罠が潜んでいます。

 

白内障を巡る治療技術は近年目覚ましく進歩しています。現在では日帰り手術が一般的で、安全性も非常に高くなり、さまざまな眼内レンズも開発されて性能もどんどんよくなっています。

手術後の視力は高いほうがいいに決まっているという患者の思い込みばかりが先走りしてしまいがちです。普段の仕事や家庭生活でどのような見え方が必要なのか、個々の細かいニーズを、手術前に詳しく伝えられていないことが少なくありません。すると患者は医師からいわれるままに手術を受けることになります。

それまで近視だった人が、白内障の手術を受けて視力が1.5になったら……。

実は手術のあと、最初のうちはメガネもコンタクトレンズも使わずに遠くが見えることに感激していた患者も、これまで見えていた手元を見るのに、いちいちメガネが必要なことに次第に生活で不便を感じることが多いのです。

視力1.5は遠距離(5m以上)にピントが合う視力です。

眼内レンズには、1つの距離にピントの合う「単焦点眼内レンズ」と、複数の距離に合う「多焦点眼内レンズ」があります。単焦点眼内レンズを入れる場合、1.5の視力を出すと、近くを見るにはメガネ(老眼鏡)が必要になります。

近視の人の場合、白内障の手術前は、メガネを外して本や新聞を読んだり、裁縫をしたり、パソコンやスマートフォンを見たりしていた人が多いのです。

ところが、白内障の手術で視力が1.5になると遠くはよく見えても、近くを見たときには裸眼だとぼやけるので、メガネをかけなければなりません。読書や裁縫、パソコン作業などの際、いちいちメガネをかけなければいけなくなるのです。近視の目で長く過ごしてきた人にとって、これは不便です。

 

こうした患者の不満が起きる理由の多くは、白内障手術で入れる眼内レンズが患者の生活にあっていないことによるものです。「視力1.5になれる」との言葉を聞いて、良い視力だけを求めて白内障の手術を受ければ、ライフスタイルによっては不満を抱くことになります。

一般的に多くの現代人は、遠く(5m以上)を見ている時間より、パソコンなどの中間距離や手元を見ている時間が長くなっています。特に白内障で手術を受けるような年齢になると、室内で過ごす時間が長くなり、近距離や中間距離を見る時間がさらに増えます。

手術前の期待度と術後の見え方のギャップに患者は悩むことになります。「こんなはずではなかった」と手術を受けたことを後悔してしまう患者がいるのが現状です。

【岡本院長の著書のご紹介】

岡本茂樹院長執筆
「リフラクティブ白内障手術」が
3月25日に幻冬舎から発売されました。
発行:幻冬舎
定価:1,600円+税
市内主要書店で販売中
明屋書店各店 ジュンク堂書店松山三越店 紀伊の国屋書店 TSUTAYAなどで
お買い求めいただけます。当院受付でも販売致しております。